薬剤師さんの働く場所 薬剤師さんの働く場所

在宅メインで働く薬剤師

【在宅メインってどんな薬局?】

特徴

在宅医療・在宅介護をしている患者様の個人宅や施設に出向き服薬指導をする在宅医療専門の薬局。
通常であれば、患者さんが処方箋を薬局に持って来局し、調剤・服薬指導を行いますが、在宅薬剤師は患者さんの個人宅や
施設に訪問してお薬を提供・管理します。また、お薬についてお話をするだけでなく健康に関する相談に応じることも
あります。


【仕事内容】

※大阪府薬剤師会資料より

 業務内容
 訪問先が施設なのか個人宅なのかにより主な薬剤師の仕事は変わって
 きます。

 施設:高齢者向け施設が対象
 医師の診察へ同行しし医療チームの一員として患者さんの様子を伺ったり
 カンファレンスで処方提案などを実施。
 作成した処方箋を元にお薬を施設へお届けする。

※大阪府薬剤師会資料より

個人宅:患者さん個人のお宅が対象
高齢の患者さんにはお薬の保管が適切にできない・お薬の飲み忘れをしてしまう方もいらっしゃいます。
残ったお薬の管理や飲み忘れを防止するために一回の服用分をまとめる(一包化)するなど、生活面から患者さんの
サポートを行います。血圧測定やバイタルチェックなどを行う場合もあります。


【働き方】

 900 出社 在宅予定患者さんの確認
 1000 処方箋により調剤・監査
 1100 患者さんのお宅へ在宅訪問
 1200 お昼
 1300 午後分の調剤・監査
 1400 患者さんのお宅へ在宅訪問
 1600 薬歴記載 医師・ケアマネジャーへ報告
 1800 退社

特徴
週末や夜間対応が必要な場合もあります。
臨時の処方が必要になった時など対応しなければいけません。
ローテーションで担当を決めている薬局もありますが人数の少ない薬局の場合は、頻度が高くなります。


やりがい

薬局の外に出て、薬の効果・副作用のチェックを患者さんの生活に合わせて実際に確認する事ができます。
薬局内では、患者さんから話を聞く事しかできませんでしたが、実際に確認することでこんな副作用もという事が
ありました。
医師や看護師・ケアマネージャーなどの他職種の方とも対等に話ができ処方・投薬の提案ができるようになりました。


【退職理由】

薬局の外に出て勤務する事が良かったのですが、患者さんのお宅に上がる事になれる事ができませんでした。
薬局内でずっと勤務する事が苦しくて在宅メインの薬局で勤務しましたが、患者さんのお宅に上がる事に抵抗感を
感じてしまい慣れる事ができませんでした。

伺っていた患者さんが亡くなってしまう事があり辛い。
在宅で伺っている患者さんは高齢者が多く、お亡くなりになられる方もいらっしゃいます。
在宅訪問した回数が多ければ多いほど、患者さんが亡くなると辛いです。
亡くなられた後、ご家族から感謝されると嬉しいですが、引きずってしまいます。

患者さんと医師・看護師・ケアマネジャーなどとの間に立つのが辛くなってしまった。
色々な職種の方と関われ、処方提案ができ楽しかったのですが、医師・看護師・ケアマネジャーに言えないことを相談され、
間に立つのが辛くなってしまいました。


【求人票の見方】

紹介会社から求人の案内をもらった時に、ここをチェック!!

・施設なのか個人なのか
 個人と施設とでは業務量が変わってきます。
 そして、施設の場合どの位の規模なのかを確認しましょう。
・どの程度在宅訪問をするのか
1人の薬剤師が1日に訪問する件数(午前・午後それぞれ何件)や訪問しているエリアを確認してイメージしましょう。
・何で訪問するのかしっかり確認しましょう。
 在宅・施設訪問時に車にて訪問しているため、運転免許証が必要な薬局も存在します。
 何人で伺うのか(事務の付き添いがあるか)、運転は誰がするのかもしっかり確認しておきましょう。
・週末や夜間対応について
 臨時の処方が必要になった時などの対応について確認しましょう。
 薬剤師の人数が少ないと、ローテーションとしても回ってくる頻度が高くなります。
 月にどの位回ってくるのかなどしっかり確認しましょう。


在宅メイン薬局だけじゃない、他の薬局で活躍する薬剤師
門前薬局クリニック門前薬局クリニックモール内薬局面薬局等についても、他ページにてお仕事をご紹介しています。
高齢化が進み需要が増えてくる在宅薬局、患者様や他業種との係わりについてお聞きになりたい方は薬剤師に直接相談を
してみてください。