【DIってどんな仕事？】
Drag Information（ドラッグインフォメーション）の略であり、
「医薬品情報を管理する職種」です。
具体的には、多様な媒体で公開される医薬品情報を収集・管理し、必要に応じて
医師、医療機関やMRなどに情報を提供します。
製薬メーカーだけでなく、病院、医薬品卸、医療機器メーカー、調剤薬局、
化粧品メーカー、大手ドラックストア等にもDIの部署があり、業界内で重要視
されている職種といえます。
①情報収集
様々な問合せや依頼に答えるため、常に自社製品・自社採用薬品に関連する十分な情報を収集することが求められます。
そのため、自社製品の効能や使用方法・相互作用・副作用といった基本情報から、関連文献や論文まで広く確認し、
正確な情報を集めます。
・膨大な医薬品情報を国内外のデータベースなどから収集
・治験や臨床検査によって更新されていく効能や副作用、使用方法といった情報も収集
収集して膨大となった情報を分かりやすく整理・管理することで、様々な依頼に応えられるよう常に備えます。
・収集した情報や関連文献を分析・管理
・必要なときに求める情報が引き出せるように集約
収集した情報の中で必要なものは、対社外・対社内へ伝達することにより、自社製品の安全性を保ちます。
具体的には、必要があれば研修を行う、資料作成する等、社内協力も行います。
・日々、社外関係者（医療従事者、納品先や販売会社、研究機関等）へ必要な情報提供
２）社内対応 ・日々、社内関係者（社内関係部署、MR等）へ必要な情報提供
・社内研修
・資料作成（営業活動に使用可能）
社外・社内から問合せがあれば、適時対応し、十分な情報を提供することで、製品に関
する信頼を築きます。
・医療従事者やMR、大学研究機関等からの問い合わせ対応
・患者さん・消費者からの問い合わせ対応
（一次問い合わせは外注してコールセンターの会社が受託しているケースも多い）
医療現場に直接立ち会わなくとも、有用で正確な情報を提供することで、
医療の最前線に貢献できます。例えば、有用な情報提供で医療従事者への
サポートができれば、医薬品使用における安全を守れます。
また、営業活動に役立つ説明資料を作成・提供することで、
担当者から感謝され、プロジェクトに貢献しているとやりがいを感じられます。
特に資格は必要ありません。しかし、以下のようなスキルがあると望ましいといわれています。
①情報スキル（収集・分析処理・管理・伝達） 膨大な情報を的確に分析処理し、緻密かつ正確な情報収集・管理を心がけなければ、様々な問い合わせに応えきれません。
そのため、真摯に情報に向き合い、丁寧に分析処理をし、すぐ利用しやすいように管理する気構えを持った人が
向いているといえます。また、一般の人にも理解してもらいやすいよう、情報を分かりやすく伝達する心がけが
あると良いでしょう。
問い合わせに対して、少しでも役に立てるよう柔軟な対応ができるとよいでしょう。
例えば、要望に合う60代以上のデータがなくても、DI自らそれに近い50代のデータで足りるかを打診するといった
柔軟な対応力があるとよいでしょう。
新薬情報は日進月歩で変わるもの、その変化に常に対応・収集する必要があります。前向きに医療や新薬について、
強い好奇心を持って情報収集にあたる人が向いているでしょう。
【DIだけじゃない、活躍する薬剤師】
DIとして、薬剤師資格を持つ方々が活躍されています。
そして、薬剤師が活躍しているCRA・CRC・薬事申請・PMS・研究開発職等についても、他ページでそれぞれのお仕事を
インタビュー＆ご紹介いたします。
