病院
【病院の概況】
医薬分業の進展により、病院薬剤師数は減っている印象ですが、持参薬の確認・医師への処方提案や薬剤師の病棟業務が
増えており病院薬剤師の数は、2004年※1から増加し2018年※2には24.7%(2004年比較)増と大きく増えています。
薬剤師の病棟での業務によりインシデント発生数が減少し、医療の安全という観点から病棟常駐が評価されています。
※2:2018年度 厚生労働省資料より
【病院でのお仕事】
病院薬剤師は医師・看護師をはじめとしたさまざまな職種の方と接し日々コミュニケーションを取り勤務をしています。
「病院薬剤師」特有の業務
・病棟薬剤業務:入院時持参薬の確認・患者状況の把握と処方提案・医薬品の情報収集と医師への情報提供など患者さんが入院前にどのような
治療を受けていて、どのような薬剤を持参しているのか
(今は飲んでないお薬など含め)の情報を本人からだけでなく薬局からも
情報収集し、入院中の処方設計をし、医師へ提案をします。
・薬剤管理指導業務:薬歴の管理・処方内容の確認・退院時指導・薬剤管理指導記録簿の作成など
服薬指導にて患者さんから得られた情報(医師や看護師には言いづらい事も薬剤師には話せる情報があったりします)を
聞き出し医師にフィードバック。 退院後も継続的な服薬が可能になるように指導したり、退院時の処方内容を調整して、
それを薬局へ情報共有します。
・薬剤師外来:持参薬の確認・薬歴確認など
予診や診察前に患者さん・家族から持参薬やお薬手帳・薬歴確認し、診察後の処方支援のため医師へ情報提供を行います。
病棟薬剤業務・薬剤管理指導業務が評価され十分とはいえなかった業務がきちんとできるようになっています。
療養型・精神科の病院ではお薬を飲んでいただくための服薬指導が重要になるなど病院の種類によっても活躍の幅は
異なります。
【これからの病院薬剤師】
地域包括ケア時代において、「退院後を見据える」ことが重要になります。
病院薬剤師と保険薬局・介護施設が連携し共に知識を構築できるよう勉強会を行う、また、退院時カンファレンスに
おいては、医師や看護師と共に地域の薬局と情報共有し一体となって医療を行う体制が必要になります。
本サイトでは様々な病院で働く薬剤師にインタビューをしていますので、実際どんな働き方をしているのか
インタビュー記事をご覧ください。